お邪魔した日 2023.12.2
こうも寒いと、お茶がはかどるね。
だよね、ホッとする。
なんかお茶に合う和菓子、食べたい。
わかる、団子とか食べたいよね。
よし、買いに行こう。
堀儀菓子店
小千谷には、創業1819年の歴史ある和菓子屋さんがあります。
手間暇かけて作る大福、長岡に行って研究した味付赤飯、新潟名物の笹団子。いろんな和菓子から赤飯まで幅広く販売をされています。和菓子と向き合う人情の深いお店には、店主の人柄と想いがありました。
お話してくれた方
堀澤 政浩さん
Masahiro Horisawa
1955年小千谷市池ケ原生まれ。車好きから車関係の仕事を勤め、その後小千谷の堀儀菓子店に婿入りして、現在6代目。車雑誌の文通で知り合った釧路の方と50年以上、文通を続けている。今では北海道の海産物と新潟の米を送り合っている。趣味は車雑誌の購読。
歴史ある菓子店のこだわり。
―――百年大福って、スゴい歴史ですね。
堀澤さん:ありがとうございます。こちらの大福はもともと普通の豆大福だったんですが、お店の歴史を紐解くと、とても長い歴史があったので「百年大福」という名前にしました。
―――特徴はどんなものがあるんですか。
堀澤さん:大福でも、もち米の他に「トウモロコシの粉」や「コーンスターチ」などが使われている大福もありますね。また「老化防止剤」という大福の餅が固くならないものが入っているものもあります。よく正月で売られている板餅も、水を加えているから綺麗な形になっているんですよ。その分、茹でるとドロドロになりますよね。
―――市販の餅って、そういうのが入っているものもあるんですね。
堀澤さん:そうですね。ウチは素材本来の良さを出したいので、その分日持ちはしません。この「百年大福」も賞味期限は今日だけですね。
―――今日1日のために、これだけ作られたんですね。
研究を重ねた「赤飯」
―――私、イベントで買った堀儀さんの五目赤飯、好きなんです!
堀澤さん:ありがとうございます笑。実はこの赤飯、いろいろ研究したんです。
―――どんな研究ですか?
堀澤さん:長岡で「醤油赤飯」が流行ったんです。摂田屋だったかな、醸造の街で。そのときに、長岡の色々な和菓子屋に行って、実際に作り方を見て学んだんです。そこで、醤油の配合が良いお店の醤油赤飯に出会って、自分なりに研究を重ねて配合を考えました。
―――その配合って、聞いてもいいですか。
堀澤さん:別に構いません。人にもこういう話をしているんで笑。「薄口しょうゆ」:「濃口しょうゆ」が2:1で合わせます。この配合だとキレイなキツネ色になって、見た目も美味しそうになるんです。
「堀儀菓子店」が役に立てること
―――お仕事をしていて「楽しいな」と感じるときはどんなときですか。
堀澤さん:やっぱり、「堀儀さんのものを食べたら、美味しかったよ」って言われるのが一番うれしいですね。そのために作っているところもあります。
―――やっぱり、そうですよね。
堀澤さん:はい。実は、最近とにかく忙しいんです。人手がいないのもそうなんですが、跡継ぎがいないもんで。小千谷全体で和菓子屋さんが少なくなってきて、その分ウチに依頼がくるもんで。町内会や個人の手土産、最近だと東京に持っていくってことで「笹団子250個」の注文がありましたね。
―――笹団子、250個!?
堀澤さん:それだけじゃないんですよ。葬儀屋さんからの注文もあるもんで、白飯や赤飯も準備する必要があるんです。なので、シャッターを下ろしてても中で仕事してます。あんまり休んでないですね笑。
―――貴重なお話、ありがとうございました。
堀澤さん:こちらこそ。話をするのは楽しいので、ぜひまたいらしてください。
店舗情報
店舗名 | 堀儀菓子店 |
住所 | 新潟県小千谷市本町2丁目6ー30 |
営業時間 | 8:30〜17:30 |
定休日 | 不定休 |
席数 | テイクアウトのみ |
駐車場 | なし |
電子マネー等 | PayPay、auPay、メルペイ、d払い |
電話番号 | 0258-82-2521 |
子ども | あま~い和菓子に、五目赤飯はきっと好きになる。 |
注意事項 | 特になし |
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